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オトナ肌の
処方箋

止まらない乾燥肌ー原因と改善方法

この記事を書いた人:吉良 裕子

お肌がつっぱる!ヒリヒリ、ごわごわする。粉をふく、などなど。

 

体や顔など全身にわたって不快感を主張してくる乾燥肌は本当に困りますよね?

 

しかもこの乾燥肌、きちんとお手入れをしないと中々良くならなくて、

冬だけだったものがいつの間にか年がら年中乾燥が気になってしまうというやっかいもの。

 

乾燥肌のことを正しく理解をして最適な対策をとることが大切です。

 

 

乾燥肌とは?

・原因

お肌の水分量と皮脂量ともに低下した状態です。肌を外部から守る「バリア機能」低下すると外部からの刺激(アレルゲンや細菌)に弱くなり、肌荒れを引き起こす可能性が高くなります。正常な状態のお肌の角質は細胞と細胞間脂質に含まれる天然保湿因子とセラミドなどがバランスよく満たされ水分が蒸発するのを防いでくれますが、このバランスが崩れると乾燥を引き起こされます。米国皮膚科学会(American Academy of Dermatology)では考えられる乾燥の原因は下の5つとしています。

1.加齢によるもの

加齢により肌が痩せて乾燥しやすくなります。

2.気候によるもの

砂漠や冬季など空気の乾燥が引き金になることも。

3.肌質によるもの

アトピー性皮膚炎など子供でも大人同様に乾燥する場合があります。

4.職業によるもの

水に頻繁に接する職業の人は乾燥しやすい傾向にあります。

5.水泳をよくする

プールの水に含まれる塩素は肌を乾燥させます。

・症状

同じく米国皮膚科学会では乾燥肌の症状として次のものをあげています。

・肌の表面がごわごわし、粉をふく

・痒みが出る

・濃い目の肌の人は灰色がかって見える

・お肌がひび割れ、深刻な場合は軽い出血が見られる

・唇が乾燥し皮がめくれる

 

上の症状がみられた場合は乾燥肌の可能性があります。

 

乾燥肌になるとアレルギーや細菌などの異物が侵入しやすい状態になり、肌荒れを起こしやすくなります。

次の症状が出たら直ちに皮膚科医にみてもらいましょう。

 

・赤い斑点

・出血

・細菌感染(赤み、腫れ、膿は感染していることを示唆しています)

 

そこまで深刻でない場合は毎日の習慣を変えて改善を試みて下さい。

 

・乾燥肌を改善するための生活習慣

・食事内容の改善

healthline.comによると以下の食品を積極的にとることで、乾燥肌が改善されることが期待できると紹介しています。

1.多脂魚

脂肪を多く含む魚(サーモン、さば、いわし等)には、ω(オメガ)-3脂肪酸が豊富に含まれており肌にしなやかさと潤いを与えます。ω-3脂肪酸の欠乏は乾燥肌を引き起こすと言われています。*1

2.アボカド

2010年の岐阜大学の調査では700人の女性を対象に行ったところ、アボカドに含まれる良質な脂肪酸(不飽和脂肪酸など)を多く摂取している人は肌がしなやかで弾力があったという結果が報告されています。*2

またアボカドに含まれるVE*3、VC*4もお肌の潤いを保つのに必要な成分です。

3.クルミ

クルミにはω-3脂肪酸、ポリフェノール、ミネラル、VE、VCを含みます。

4.パプリカ

パプリカはカロテノイドであるβーカロテン、VCを含みます。β―カロテンは体内に取り込まれるとプロビタミンAになります。ビタミンAは欠乏すると皮膚の異常乾燥、角質化が起こります*5。

5.ブロッコリー

ブロッコリーはカロテノイドであるルテイン(体内でプロビタミンAに)、VC、スルフォラファン*6(ファイトケミカル)などを含みます。

6.トマト

トマトはVC、リコピンを含む色々なカロテノイドを含有しています。またトマトとチーズやオリーブオイルなどの脂肪と一緒に摂取するとカロテノイドの吸収が上がるという報告があります。*7

7.大豆

大豆に含まれるイソフラボンを8~12週の間、摂取した女性のグループの小じわの改善及び肌の弾力が上昇したという調査報告があります。*8

8.ダークチョコレート

ココア70%以上含量されるココアパウダーを6~12週間毎日摂取したグループで肌質がしっかりし保湿力が増したという結果が報告されています。*9

(参考文献)

*1(Boelsma E., Hendriks H.F., Roza L. Nutritional skin care: health effects of micronutrients and fatty acids. Am. J. Clin. Nutr. 2001;73:853–864.)

*2(Nagata C, Nakamura K, Wada K, Oba S, Hayashi M, Takeda N, Yasuda K. Association of dietary fat, vegetables and antioxidant micronutrients with skin ageing in Japanese women:British Journal of Nutrition 28 May 2010 , pp. 1493-1498

*3(Thiele J.J., Ekanayake-Mudiyanselage S. Vitamin E in human skin: organ-specific physiology and considerations for its use in dermatology. Mol. Aspects Med. 2007;28:646–667)

*4(Cosgrove MC, Franco OH, Granger SP, Murray PG, Mayes AE. Dietary nutrient intakes and skin-aging appearance among middle-aged American women.)

*5(Siddharth Mukherjee, Abhijit Date,Vandana Patravale,Hans Christian Korting, Alexander Roeder,andGünther Weindl Retinoids in the treatment of skin aging: an overview of clinical efficacy and safety)

*6(Kanazawa University. “Sulforaphane, a phytochemical in broccoli sprouts, ameliorates obesity.” ScienceDaily)
*7(Brown MJ, Ferruzzi MG, Nguyen ML, Cooper DA, Eldridge AL, Schwartz SJ, White WS. Carotenoid bioavailability is higher from salads ingested with full-fat than with fat-reduced salad dressings as measured with electrochemical detection.)
*8(Izumi T, Saito M, Obata A, Arii M, Yamaguchi H, Matsuyama A. Oral intake of soy isoflavone aglycone improves the aged skin of adult women.)
*9(Heinrich U, Neukam K, Tronnier H, Sies H, Stahl W. Long-term ingestion of high flavanol cocoa provides photoprotection against UV-induced erythema and improves skin condition in women.)
 
食事は毎日の積み重ねが大切ですね。でも上記の8つの食材を上手く取れるようになれば頑固な乾燥肌も改善出来そうなので頑張りたいところです。
 

・入浴および生活する際の注意

米国皮膚科学会では入浴時や生活をする際に下記の点に気を付けるようアドバイスをしています。

1.ぬるま湯にする(38℃~40℃)

肌に刺激になる高温のシャワーや入浴を避けましょう。

ちなみに洗顔時の温度の参考は以下です。

  乾燥肌  30~34℃

  普通肌  35℃位

  脂性肌  36~38℃

 

2.入浴時間(5~10分)

長時間の入浴はお肌に負担がかかり乾燥を促進させてしまいます。長くとも10分までにして下さい。

3.洗浄剤はマイルドで無香料なものを使用する

4.入浴直後に水分が乾ききる前に保湿剤を塗布する

5.体をふく際は柔らかいタオルでこすらず、パッティングをするように優しく水分を拭き取りましょう

6.シェービングする前にお肌を柔らかい状態にしましょう

シェービングクリームやジェルを剃る3分ほど前にお肌に塗布し、お肌を保護しながらシェービングすることで負担を軽減させます。

7.シェービングの刃は5~7回ごとに替えましょう

8.加湿器を使用しましょう

9.乾燥して痒みが出た場合、衣類は冷たい状態で着ましょう

10.就寝時にひび割れた唇をリップクリームまたはワセリンで保護しましょう

11.乾燥肌の人は冷たい空気に触れないよう手袋やマフラーを着用ししっかりと保護しましょう

12.超乾燥肌の人は一日1回、冷水(冷たすぎるのは却って刺激になるので注意)で洗顔しましょう

 

自宅でできる乾燥肌ケア

Medical News Todayでは自宅で出来る乾燥肌のケアを紹介しています。

1.ヒマワリオイル

2013年の調査でヒマワリ油を内腕で使用したグループの保湿力に改善が見られたと報告されました。

2.ココナッツオイル

2014年の調査でココナッツオイルを使用したグループでワセリンと同様に安全でかつ、保湿力の改善が見られたという報告がありました。

3.オーツ麦パウダーで入浴をする

2015年の調査でオート麦から抽出されるエキスに抗炎症作用と抗酸化作用があるという報告があり、乾燥肌に良いのではないかとされています。

 

4.牛乳を飲む

2015年のマウスの実験では脂肪乳に含まれるリン脂質が肌のバリア機能を改善したという報告がされました。

5.はちみつ

数々の調査ではちみつには

・保湿作用

・鎮静作用

・抗炎症作用

があり肌の乾燥の不快さを軽減すると考えられています。

6.アロエベラ

就寝前にアロエベラのジェルを乾燥の気になる部分に塗布すると乾燥の不快さが軽減されると2013年の調査で報告がされています。

 

長くなりましたが、以上が乾燥肌の原因と対策となります。

頑固な乾燥肌に悩まされている人はどれか一つ、気長に試してみてはいかがでしょうか?